神戸を拠点に活躍しているフラメンコダンサー、阿藤久子
さんが、本場スペインのダンサー、ホアキン・ルイス氏を
迎えて合同公演を新神戸オリエンタル劇場で開く。
「燃え上がるような舞台を見せたい」と、阿藤さんは
意欲を見せている。
神奈川県厚木市出身。神奈川大学スペイン語学科3年
の時に2ヶ月間スペイン留学した。4歳からモダンバレエ
を続けてきたこともあり、「おもしろそう」とマドリードのダ
ンススタジオを訪れたのがきっかけでフラメンコの道へ。
足で床を踏み鳴らす「サパテアード」や手拍子「パル
マ」など、フラメンコ特有の動作に最初は戸惑ったが、
留学の間、週5日通った。
打楽器的なおもしろさ、リズムの組み合わせ、情熱的な
踊りと滑らかな手の動き。習うにつれて、すべてにひか
れるようになった。
帰国後、日本フラメンコ界の第一人者、小島章司氏の
もとで2年半基礎を学んだ。そしてプロをめざして再び
スペインに渡り、約1年間踊り
の練習に打ち込んだ。
1982年1月、小松原庸子舞踊団の関西公演に参加して
プロデビュー。83年から活動拠点を神戸に移し、これま
でに84年、88年と神戸で2回リサイタルを開いている。
今回の公演は、
ホアキン氏のほか歌手やギタリストら
8人が来日「ソレア」や「アレグ
リアス」など10数曲を披露
する。
阿藤さんは「胸を借りるつもりで精一杯踊ります。踊り、
ギター、歌が三位一体になった素晴らしい舞台をお見せ
したい。」
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